《短編集》愛しの旦那様は今日も私を溺愛する
百瀬くんは、すぐにキスマークを付けたがる。
夏なんかは場所によって凄く困る事になるけど、寒くなった今の時期は彼の言う通り大抵服で隠せるから困る事も無いし、何よりも、百瀬くんのモノだと言われているみたいで、私は嬉しい。
神楽が出来て、ママ友さんが沢山出来て、みんなで集まると旦那さんの話になる事もあるのだけれど、そもそも旦那とは寝室が別だとか、互いに異性として見れないなんて言っている人が多くて驚いた。
私は何年経っても、百瀬くんを前にしたらドキドキしちゃうし、歳を重ねる度にもっともっと格好良くなる彼に、常に恋をしているというのに。
「……ッん、あぁっ」
舌と指で身体の至るところを刺激され、それだけじゃ足りない、もっと、もっと欲しいと欲情した私は自ら彼の背に手を回して抱き着き、百瀬くんを求めていく。
「今日はやけに積極的だね?」
「……嫌?」
「そんな訳ないでしょ? すごく嬉しい――」
昔はHの時は何をするにも恥ずかしがっていた事の方が多かったけど、流石に今はそこまでじゃ無い。
やっぱりこういう時、私ばかりが気持ち良くなるんじゃなくて、百瀬くんにも喜んでもらいたいから、私から色々する事だってある。
互いに求め合って、快楽に溺れていく。
それこそが、一番深く繋がり合えるし、気持ちよくもなれる。
決して独り善がりにならない事が、夫婦円満の秘訣なのかもしれない。
「百瀬くん……、来て? 早く、私の中を百瀬くんでいっぱいにして?」
「――っ。本当に、どこまでも可愛いから困るよ。それじゃあお望み通り、俺の全てを亜夢にあげるよ」
少し久しぶりに求め合った私たちは何度も何度も繋がり、心も身体も全てが満たされ、幸せな気持ちで眠りについた。
そして、翌朝。
三人で朝食を食べている時に神楽が昨夜見たという夢の話をする。
「あのね! オレに妹ができたゆめを見たんだよ! すごいかわいかった! なまえはね、チナツっていうんだよ!」
「そ、そうなんだ?」
「いつか、正夢になるといいな」
「うん! たのしみだなぁ~」
あくまでも夢の話だったけれど、私も百瀬くんも何だかそれが正夢になるような不思議な感覚をこの時に感じていたらしいと後で知る事になるのだけど……それはまた、別のお話。
-END-
夏なんかは場所によって凄く困る事になるけど、寒くなった今の時期は彼の言う通り大抵服で隠せるから困る事も無いし、何よりも、百瀬くんのモノだと言われているみたいで、私は嬉しい。
神楽が出来て、ママ友さんが沢山出来て、みんなで集まると旦那さんの話になる事もあるのだけれど、そもそも旦那とは寝室が別だとか、互いに異性として見れないなんて言っている人が多くて驚いた。
私は何年経っても、百瀬くんを前にしたらドキドキしちゃうし、歳を重ねる度にもっともっと格好良くなる彼に、常に恋をしているというのに。
「……ッん、あぁっ」
舌と指で身体の至るところを刺激され、それだけじゃ足りない、もっと、もっと欲しいと欲情した私は自ら彼の背に手を回して抱き着き、百瀬くんを求めていく。
「今日はやけに積極的だね?」
「……嫌?」
「そんな訳ないでしょ? すごく嬉しい――」
昔はHの時は何をするにも恥ずかしがっていた事の方が多かったけど、流石に今はそこまでじゃ無い。
やっぱりこういう時、私ばかりが気持ち良くなるんじゃなくて、百瀬くんにも喜んでもらいたいから、私から色々する事だってある。
互いに求め合って、快楽に溺れていく。
それこそが、一番深く繋がり合えるし、気持ちよくもなれる。
決して独り善がりにならない事が、夫婦円満の秘訣なのかもしれない。
「百瀬くん……、来て? 早く、私の中を百瀬くんでいっぱいにして?」
「――っ。本当に、どこまでも可愛いから困るよ。それじゃあお望み通り、俺の全てを亜夢にあげるよ」
少し久しぶりに求め合った私たちは何度も何度も繋がり、心も身体も全てが満たされ、幸せな気持ちで眠りについた。
そして、翌朝。
三人で朝食を食べている時に神楽が昨夜見たという夢の話をする。
「あのね! オレに妹ができたゆめを見たんだよ! すごいかわいかった! なまえはね、チナツっていうんだよ!」
「そ、そうなんだ?」
「いつか、正夢になるといいな」
「うん! たのしみだなぁ~」
あくまでも夢の話だったけれど、私も百瀬くんも何だかそれが正夢になるような不思議な感覚をこの時に感じていたらしいと後で知る事になるのだけど……それはまた、別のお話。
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