3000円で買って下さい‼︎
***
家に帰ると。
お姉ちゃんは謝ってから、
ぎゅーっと抱きしめてくれて。
三栗柚月さんのことをひと通り話すと。
「...............は?3000円で買って下さい?」
ひと言目にそう言われて。
「ぅ、うん............っ、」
「何をどう間違って、そうなったの?」
驚いた顔のまま、そう言うお姉ちゃん。
「ぅ、だっ.........だから、勢い余って、」
正直にそう言うと。
「ぷっ、ふふふっ!
未愛、勢いが凄いのは認める。
さすが、私の妹ってさ、」
お姉ちゃんは、めちゃくちゃ笑って。
そこまで言って、言葉を止めてから。