3000円で買って下さい‼︎
「げっ、三栗柚月!」
「なんで、こんなとこにいんだよ!」
「オレほんもの始めて見た...............」
私を助けてくれたお兄さん。
──────三栗柚月さんの姿。
「.....................、」
彼の姿に、
ボーッと見つめることしか出来ないできると。
三栗柚月さんは、私の目の前に立ってから。
「お前らは、早く授業行けば?」
私に背を向けたまま、
男の子たちにひと言サラッと、言うと。
「ひっ、」
「す、すいませんでしたー!」
「オレら、間違えたみたいっす!」
男の子達は、
口々にそう思って、その場を去って行った。