隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。
「記念すべき一人目だ、れ、に、し、よ、う、か、なぁ~♪ 立候補は? さすがにいないか! あっはは!」
端の方にいたわたしたちの近くに来ると、テロリストはピタ、と止まった。
「……そこのお前!」
そう言って指さしたのは、朔耶だった。
「お前にしよう」
テロリストは朔耶の胸倉を捕まえて引き寄せると、朔耶を間近で舐め回すように見る。
「さっきから正義感に溢れた目しやがって……悪には屈しないって顔だなぁ。 学校でも人気者か? あ?」
テロリストの力が強いのか、朔耶は「う、」と苦しそうに声を漏らす。
「お前みたいな〝持ってるやつ〟がいるから大多数の〝持ってない方〟の人間が生きにくい世の中んなるんだよ……!」
テロリストは恨めしそうに言うと、朔耶の胸倉を引っ張ってステージの方へと連れて行こうとする。
「だめ……っ」
わたしは咄嗟に朔耶の手を引っ張った。
端の方にいたわたしたちの近くに来ると、テロリストはピタ、と止まった。
「……そこのお前!」
そう言って指さしたのは、朔耶だった。
「お前にしよう」
テロリストは朔耶の胸倉を捕まえて引き寄せると、朔耶を間近で舐め回すように見る。
「さっきから正義感に溢れた目しやがって……悪には屈しないって顔だなぁ。 学校でも人気者か? あ?」
テロリストの力が強いのか、朔耶は「う、」と苦しそうに声を漏らす。
「お前みたいな〝持ってるやつ〟がいるから大多数の〝持ってない方〟の人間が生きにくい世の中んなるんだよ……!」
テロリストは恨めしそうに言うと、朔耶の胸倉を引っ張ってステージの方へと連れて行こうとする。
「だめ……っ」
わたしは咄嗟に朔耶の手を引っ張った。