隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。
小さく深呼吸して、テラスへ続く扉を開けた。
そこには、美しく大きな満月があった。
「……綺麗ですね」
思わずそう呟いた。
自分の中に、月を見て綺麗だなんて思えるような情緒が備わっていたんだと驚く。
こんなに美しく見えるのはきっと、彼女がいるからだろう。
彼女がいるだけで、こんなにも世界が変わって見えるのだ。
どこからか舞い込んできた薄桃色の花びらが、まるで俺たちの出会いを祝ってくれているようで、泣きそうになった。
それをどうにか堪えて振り向くと、月明かりに照らされた彼女が発光しそうなほどに美しくて、思わず目を細めた。
その目と目が合って、悟る。
彼女が自分と同じ気持ちでいてくれていること。
俺がそっと手を差し出すと、一歩、二歩、彼女は歩き出す。
俺の姿をしっかりと捉えたまま、小さな歩幅でこちらに歩いてくる彼女が愛おしくてたまらなくなって、顔が綻んだ。
そこには、美しく大きな満月があった。
「……綺麗ですね」
思わずそう呟いた。
自分の中に、月を見て綺麗だなんて思えるような情緒が備わっていたんだと驚く。
こんなに美しく見えるのはきっと、彼女がいるからだろう。
彼女がいるだけで、こんなにも世界が変わって見えるのだ。
どこからか舞い込んできた薄桃色の花びらが、まるで俺たちの出会いを祝ってくれているようで、泣きそうになった。
それをどうにか堪えて振り向くと、月明かりに照らされた彼女が発光しそうなほどに美しくて、思わず目を細めた。
その目と目が合って、悟る。
彼女が自分と同じ気持ちでいてくれていること。
俺がそっと手を差し出すと、一歩、二歩、彼女は歩き出す。
俺の姿をしっかりと捉えたまま、小さな歩幅でこちらに歩いてくる彼女が愛おしくてたまらなくなって、顔が綻んだ。