隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。
「!?」


 次の瞬間、再び鳴り響いた銃声で体育館に緊張が走る。


「ぐっ……!」
 

 わたしの上に覆いかぶさるようにして倒れ込んだ優成が、苦しそうに声を漏らした。

 見ると、優成の右肩から血が流れだしている。


「っ……! ゆ、ゆうせ……っ」

「おーすげぇ。 この距離でよく反応したなぁ」


 そう言ってその人は、全員の視線を集めながら何のためらいもなくもう一発を優成の脇腹に撃ちこんだ。


「ぐああ!!」

「優成……!」


 優成に銃口を向けたまま、その人が歩いてくる。


「っ……どうしてですか……三田先生……」


 なんで三田先生が、優成を撃ったの?

 なんでわたしたちに銃を向けてるの?

 三田先生はニコッと笑って、いつもの口調で言う。


「先生にもな、色々あるんだよ。 越谷」

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