隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。
優成は痛いのか、苦しそうな声を漏らしながら近くに落とした銃を拾おうと手を伸ばした。
すると、三田先生は優成の伸ばした手を撃つ。
「ああ!!……っ、くぅ、」
こちらに歩いてくる三田先生に、優成は辛そうに呼吸を繰り返しながら、かばうようにわたしを背にする。
「はは、先生な、ずーっとお前たちのこと殺すの楽しみにしてたんだ。 邪魔しないでくれよ、酒々井」
先生は容赦なく優成の額に銃口を突きつける。
「せ、先生、だめ……っ」
優成の背中から先生に訴えるけど、その無機質な目には何を言っても届かなそうな空虚を感じる。
「おっと動くなよー越谷ぁ」
「っ……、先生……なんで?」
三田先生はいつもぶっきらぼうでテキトーだったけど、信頼できる先生だと思ってた。
きっと他の生徒もそうだ。 みんな三田先生のことが大好きだった。
「なんでって、決まってんだろ」
三田先生は鼻で笑う。
「お前らのことが殺したいほどムカつくからだよ」