隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。
二発、三発。
何度殴られても酒々井くんは無抵抗で、されるがままにしている。
「や、やめ……やめ、て」
そう呟くのが精一杯だった。
酒々井くん、どうして抵抗しないの……!?
何度も痛めつけられる酒々井くんを前に何もできない自分が悔しくて、目尻に涙が滲み始める。
動じない酒々井くんに痺れを切らした強盗犯は、その額に銃口をつきつけた。
「おら、怖えだろ……? 泣けよ! 泣いて叫んで許しを請えよ……!!」
それでも酒々井くんは静かに強盗犯を見据えるだけで。
「はぁ、はぁ、撃つぞ! 本当に撃つぞ!?」
興奮からか、強盗犯の手がガタガタと震えている。
「……」
そこでようやく酒々井くんが口を開いた。
「やめとけば?」
その声は対照的で、やっぱり呑気で。
「っ……は?」
酒々井くんは、不敵に笑う。
「あんた向いてないよ」
トリガーに置かれた強盗犯の人差し指にするり、酒々井くんの親指が重なるように差し込まれた。
当然、その銃口は酒々井くんのひたいに向けられたままだ。
「!?」
驚いた強盗犯が腰を引く。
……刹那。
酒々井くんが愉快げに笑うのを見た。
何度殴られても酒々井くんは無抵抗で、されるがままにしている。
「や、やめ……やめ、て」
そう呟くのが精一杯だった。
酒々井くん、どうして抵抗しないの……!?
何度も痛めつけられる酒々井くんを前に何もできない自分が悔しくて、目尻に涙が滲み始める。
動じない酒々井くんに痺れを切らした強盗犯は、その額に銃口をつきつけた。
「おら、怖えだろ……? 泣けよ! 泣いて叫んで許しを請えよ……!!」
それでも酒々井くんは静かに強盗犯を見据えるだけで。
「はぁ、はぁ、撃つぞ! 本当に撃つぞ!?」
興奮からか、強盗犯の手がガタガタと震えている。
「……」
そこでようやく酒々井くんが口を開いた。
「やめとけば?」
その声は対照的で、やっぱり呑気で。
「っ……は?」
酒々井くんは、不敵に笑う。
「あんた向いてないよ」
トリガーに置かれた強盗犯の人差し指にするり、酒々井くんの親指が重なるように差し込まれた。
当然、その銃口は酒々井くんのひたいに向けられたままだ。
「!?」
驚いた強盗犯が腰を引く。
……刹那。
酒々井くんが愉快げに笑うのを見た。