隣の席の●し屋くんと、世界一尊い恋をする。
マートンは、わたしをどこに出しても恥ずかしくない大人の女性に育て上げるようにと父から口酸っぱく言われているみたい。
でもわたしは、マートンが言う理想の淑女になりたいとは思えない。
きっと王宮暮らしが向いてないのだと思う。
本当は町娘のように外に出て思い切り自由に駆け回りたいし、おかしなことがあれば大口開けて笑いたいし、おいしいものを思いっきり食べて、自由気ままに、自分らしく生きていきたい。
それができないなら結婚なんてしたくない。
誰かに決められた相手じゃなく、そんなわたしを認めてくれる素敵な方と、運命的な恋をしたい。
勿論それが難しいことだって、重々承知している。
昔、街の商人と恋に落ちて駆け落ちした王女がいたとお姉さまから聞いたことがあった。 婚約を予定していた王子の国との貿易交渉が破談になり、当時の国王はえらくお怒りになったとか。
それを聞いた真面目なマートンはとんでもないことだと憤慨していたけれど、まだ恋を知らないわたしはとってもワクワクした。
すべてを捨てて逃げてしまいたくなるほどの〝恋〟って、どんなものだろう。
国のため、百歩譲って結婚相手を選ぶことは諦めよう。 でも、その前に一度でもいいから燃えるような熱い恋をしてみたい。
運命だと思える相手と、恋に落ちたい。
でもわたしは、マートンが言う理想の淑女になりたいとは思えない。
きっと王宮暮らしが向いてないのだと思う。
本当は町娘のように外に出て思い切り自由に駆け回りたいし、おかしなことがあれば大口開けて笑いたいし、おいしいものを思いっきり食べて、自由気ままに、自分らしく生きていきたい。
それができないなら結婚なんてしたくない。
誰かに決められた相手じゃなく、そんなわたしを認めてくれる素敵な方と、運命的な恋をしたい。
勿論それが難しいことだって、重々承知している。
昔、街の商人と恋に落ちて駆け落ちした王女がいたとお姉さまから聞いたことがあった。 婚約を予定していた王子の国との貿易交渉が破談になり、当時の国王はえらくお怒りになったとか。
それを聞いた真面目なマートンはとんでもないことだと憤慨していたけれど、まだ恋を知らないわたしはとってもワクワクした。
すべてを捨てて逃げてしまいたくなるほどの〝恋〟って、どんなものだろう。
国のため、百歩譲って結婚相手を選ぶことは諦めよう。 でも、その前に一度でもいいから燃えるような熱い恋をしてみたい。
運命だと思える相手と、恋に落ちたい。