もう遅いよ...
特別な人

side紫乃羽

今日は休日。

私はいつもより早く起きてしまって、着替えているところだ。

フワァ~、まだ4時か…なんて考えて下に降りていく。

すると珍しくお母さんがいた。

いつも起きるの遅いのに珍しい…と、思っていた。



「紫乃羽っ!丁度よかった…あのね、落ち着いて聞いてね?」

「う、うん」










「お母さん、海外転勤することが決まったのよ✨」

「ええぇー!?」




思わず大きな声を出してしまう。

しまった!

まだ朝の4時だった!

ううっ…ご近所さんごめんなさい…



「紫乃羽?」



声をかけてくるお母さん、あっ、聞いてなかった…



「ど、どうしたの?」 

「どうしたのって…本当に貴女は人の話し聞かないんだから…ハア…」

「ううっ、ご、ごめん…」



反省する。

完全に自分の世界にはいってたよ…
< 18 / 22 >

この作品をシェア

pagetop