冷酷オオカミな総長を拾いました

「ほら、立ってください。」

「は⁇なぜだ。」

「私の家に行きますよ。料理も手当も得意ですから。」


「…行かない。離れろ、クソ女。」


やっぱほっとこうかな。

殺気が湧いたが、頑張って抑える。


「それに、こんな怪我すぐ治る。いつもそうだ。」

なっ!

いつも⁉︎

化膿して、大変なことになるかもしれないのに⁉︎


「もっと自分のことを大事にしてください‼︎」


そう言うと、目を見開く男。


「……好きにしろ。」

「最初からそうしてください。」


肩を貸そうとすると、自ら立ち上がる男。

人嫌いなのがよく分かった。


まあとにかく、連れていこう。
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