神様の神様


中は屋敷でとても古かった。
物も少ないし、ここに神様が暮らしていると考えるとゾッとした。

居間に連れてこさされ少し待っとけと言われた。

その時、襖があいた。

「失礼いたします。はじめまして、花菜様。わたくしは神様のお手伝いをしております、初(はつ)といいます。」

「あ、坂本花菜です……あの、ここは……」

「ここは屋敷になります。わたくし達が住んでいるところです。仕事もここでしております。」

「へー……」


突然の出来事に頭があまり追いつかなかった。
神様はなんで私がお参りした時にでてきたのだろうかと不思議に思うのと同時に、ここにいたら人と話すことなんて少ないんだろうなと思った。


「その、初さんはなんでお手伝いさんに?」


「神様にも位があって、1番お偉い神様に生まれ変わるものを決められるのです」


「はい、」


「私は修行中の神様のお手伝いをするよう命じられました。なのでここにいます。」

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