クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
「……」
「……何でもない。早く食べさせてよ」
ちっ。またオアズケか。
先輩が本音を言おうとすると、頭の中のセンサーでも鳴るのかな? いつも直前で黙秘されちゃう。
「じゃあ、いきますよ。アーン」
「……ん」
ぱくっと、牛肉を食べる先輩。よしOK。
おかゆを完食した後、薬をシートから出す。先輩にとって、念願の薬の時間だ。
「錠剤……」
「まさか〝嫌い〟なんて言いませんよね?」
「……粉よりマシってだけ」
それって「嫌い」って言ってますよね?
高校生にもなって錠剤がのめないって……なんだか子供みたい。
「はぁ、起きとくのダルい……横になる」
「ちょ、肝心な物を飲んでもらわないと治るものも治りませんよ?」
「むり……」
どうやら、先輩の体力が切れたらしい。
しかも満腹になったからか、瞬時に寝てしまった。えぇ、寝つきよすぎ……。
病人が寝るのはいい事だけど、薬を飲んでくれないと。
「……何でもない。早く食べさせてよ」
ちっ。またオアズケか。
先輩が本音を言おうとすると、頭の中のセンサーでも鳴るのかな? いつも直前で黙秘されちゃう。
「じゃあ、いきますよ。アーン」
「……ん」
ぱくっと、牛肉を食べる先輩。よしOK。
おかゆを完食した後、薬をシートから出す。先輩にとって、念願の薬の時間だ。
「錠剤……」
「まさか〝嫌い〟なんて言いませんよね?」
「……粉よりマシってだけ」
それって「嫌い」って言ってますよね?
高校生にもなって錠剤がのめないって……なんだか子供みたい。
「はぁ、起きとくのダルい……横になる」
「ちょ、肝心な物を飲んでもらわないと治るものも治りませんよ?」
「むり……」
どうやら、先輩の体力が切れたらしい。
しかも満腹になったからか、瞬時に寝てしまった。えぇ、寝つきよすぎ……。
病人が寝るのはいい事だけど、薬を飲んでくれないと。