クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です

「な、なんの御用ですか、時山先輩」

「そう緊張しないで。今日はあなたに相談があって声をかけたの」

「……相談?」


時山先輩が私に相談なんて……どんな内容だろう。っていうか、時山先輩ってこんな話し方だっけ? もっと可愛い感じだったような……。

嫌な予感で、胸がザワザワする。だけど本人を前に立ち去る勇気も、相談を断る度胸もなく……この場にい続けるしかなかった。


「実は仕事の事で悩んでいて……どうしても城ケ崎くんの力をかりたいの」

「先輩の力を?」

「そう。単刀直入に言うわね。

――彼をかしてほしい。できれば一週間、私の家に泊まり込みで」

「と、泊まり込み⁉」


しかも一週間⁉
ちょ、ちょっと待ってください!

あの人が超がつくほど性欲高いって知ってますか?

好きでもない私にさえ、隙あらば手をだすんですよ!
< 131 / 291 >

この作品をシェア

pagetop