クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
「丸西さんとは委員会で一緒だったんだよ。体育祭ね、ウチが資金提供することになったの。だから、今日はその挨拶」
「へぇ。その時に、凪緒がキスしている写真を撮ってくださった、というわけですか」
「そう、丸西さんにはビックリだよ。まさか浮気なんて……」
俺を哀れんでいるのか、憂いの目を向ける時山先輩。すると使用人がノックをして、飲み物を運んできた。
「城ケ崎くんはコーヒーで良かった?」
「はい……と言いたいところですが、あいにく風邪でして。すみませんが軽めのものがいいです」
すると先輩は「あ、そうだったね」と。すぐ使用人に「違うものを」と指示した。使用人はお辞儀をした後、静かに部屋を後にする。
再び、部屋には俺と先輩の二人きり。
先輩の部屋はシャンデリアがあり、一人で寝るには大きすぎるベッドがある。俺も似たような部屋に住んでいたから、こういった豪華絢爛な部屋を見ても驚かない。一緒だ、と思うだけ。
すると、再びノック音。
まだ熱があり顔を赤くした俺に、使用人が「どうぞ」とカップに入った黒い液体を渡してきた。
「……これは?」
「へぇ。その時に、凪緒がキスしている写真を撮ってくださった、というわけですか」
「そう、丸西さんにはビックリだよ。まさか浮気なんて……」
俺を哀れんでいるのか、憂いの目を向ける時山先輩。すると使用人がノックをして、飲み物を運んできた。
「城ケ崎くんはコーヒーで良かった?」
「はい……と言いたいところですが、あいにく風邪でして。すみませんが軽めのものがいいです」
すると先輩は「あ、そうだったね」と。すぐ使用人に「違うものを」と指示した。使用人はお辞儀をした後、静かに部屋を後にする。
再び、部屋には俺と先輩の二人きり。
先輩の部屋はシャンデリアがあり、一人で寝るには大きすぎるベッドがある。俺も似たような部屋に住んでいたから、こういった豪華絢爛な部屋を見ても驚かない。一緒だ、と思うだけ。
すると、再びノック音。
まだ熱があり顔を赤くした俺に、使用人が「どうぞ」とカップに入った黒い液体を渡してきた。
「……これは?」