クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
「……」
床は一面、白の大理石。
部屋の真ん中に柱があり、その柱を覆うように、グルリと置かれている白いソファ。
壁=窓ってくらい、窓が大きい。有名な塔もバリバリ見えてる。
景色を見渡せ過ぎて、部屋にいるのに、まるで外にいるみたい。
広い部屋。
壁一面にある窓。
白色が基調の家具。
それらは統一感があって、逆に寂しい。
今の私の空っぽの心みたいだ。
「恋が虚しい、ねぇ。
あんな変なキャラクターがプリントされた綿百%のパンツを履く奴が、どんな恋愛してきたんだか」
「ブーっ!! み、見たんですか⁉」
すると先輩は「見えたんだよ」と。
紅茶を吹き出した私を、苦虫を嚙み潰した顔で見た。
「あんな下着で、よく入居日にノコノコやって来たね」
「あれは、お気に入りなんです……って、私の下着事情は放っておいてください!」
一足先に、椅子を立つ。
私はパンと紅茶だったけど、城ケ崎先輩はコーヒーだけ。
アレでお腹空かないのかな?
床は一面、白の大理石。
部屋の真ん中に柱があり、その柱を覆うように、グルリと置かれている白いソファ。
壁=窓ってくらい、窓が大きい。有名な塔もバリバリ見えてる。
景色を見渡せ過ぎて、部屋にいるのに、まるで外にいるみたい。
広い部屋。
壁一面にある窓。
白色が基調の家具。
それらは統一感があって、逆に寂しい。
今の私の空っぽの心みたいだ。
「恋が虚しい、ねぇ。
あんな変なキャラクターがプリントされた綿百%のパンツを履く奴が、どんな恋愛してきたんだか」
「ブーっ!! み、見たんですか⁉」
すると先輩は「見えたんだよ」と。
紅茶を吹き出した私を、苦虫を嚙み潰した顔で見た。
「あんな下着で、よく入居日にノコノコやって来たね」
「あれは、お気に入りなんです……って、私の下着事情は放っておいてください!」
一足先に、椅子を立つ。
私はパンと紅茶だったけど、城ケ崎先輩はコーヒーだけ。
アレでお腹空かないのかな?