クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です

「俺を煽った責任とってもらうけど、いいの?」

「いい、って言ったら……、どうしますか?」

「……」


すると響希さんは、ちゅっと短いキスをした。

そして、


「一度許してくれたら……今夜は朝まで離せない」

「っ!」


伏し目がちに、そんなことを言われて。

目から、表情から、言葉から――響希さんの全部から「私が好き」というオーラを出されて。

それでも「ダメ」って断る女の子って、きっといない。

もちろん、私だって――

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