クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
『先輩の、意気地なし』
『……』
あ――と思った時は、もう遅くて。
「こっちに来なよ」という冷ややかな目と声により、私は部屋の中央に正座させられた。
そして冒頭に戻る、というわけです。
「まさか学校で俺のことをつけてたなんてね」
「そんな事しません! たまたま見ちゃったんです。っていうか……私だって見たくなかったし、知りたくなかったですよっ」
「……アンタってさ」
先輩の切れ長の瞳が、冷ややかに私に落ちてくる。
時山先輩に向ける眼差しとは、正反対。
「アンタ、俺にキスしてほしいって思ってる?」
「へ……えっ?」
ポンッと、顔に熱がこもる。
あ、マズイ。
私ぜったい、顔が真っ赤だ……!
「その反応……へぇ。
やっぱアンタって、俺のことが好きなんだ」
『……』
あ――と思った時は、もう遅くて。
「こっちに来なよ」という冷ややかな目と声により、私は部屋の中央に正座させられた。
そして冒頭に戻る、というわけです。
「まさか学校で俺のことをつけてたなんてね」
「そんな事しません! たまたま見ちゃったんです。っていうか……私だって見たくなかったし、知りたくなかったですよっ」
「……アンタってさ」
先輩の切れ長の瞳が、冷ややかに私に落ちてくる。
時山先輩に向ける眼差しとは、正反対。
「アンタ、俺にキスしてほしいって思ってる?」
「へ……えっ?」
ポンッと、顔に熱がこもる。
あ、マズイ。
私ぜったい、顔が真っ赤だ……!
「その反応……へぇ。
やっぱアンタって、俺のことが好きなんだ」