クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
「……」
先輩の背中に、耳を当てる。
トクン、トクンと規則的な音。
ドッドッド、な私とは正反対。
それが答えだよね。
私に「好き」と言われても心臓の音一つ変えない。それが先輩の気持ち。
「アンタってさ」
「はい」
「よく〝バカ〟って言われない?」
……はい?
なんの話?と背中から耳を離す。
そして「聞き間違いですか?」と、先輩の顔を横から覗き込んだ。
すると、
ちゅっ
「んっ!」
なんと、先輩からキス。
「え、あ……え?」
「その顔。ほら、やっぱりバカ」
「っ!」
そのとき目に写ったのは、先輩の笑顔。
「今の、何のキスですか……?」
「それが分からないのもバカ」
「そ、んなの……」
分かるわけないじゃないですか……っ。
先輩の背中に、耳を当てる。
トクン、トクンと規則的な音。
ドッドッド、な私とは正反対。
それが答えだよね。
私に「好き」と言われても心臓の音一つ変えない。それが先輩の気持ち。
「アンタってさ」
「はい」
「よく〝バカ〟って言われない?」
……はい?
なんの話?と背中から耳を離す。
そして「聞き間違いですか?」と、先輩の顔を横から覗き込んだ。
すると、
ちゅっ
「んっ!」
なんと、先輩からキス。
「え、あ……え?」
「その顔。ほら、やっぱりバカ」
「っ!」
そのとき目に写ったのは、先輩の笑顔。
「今の、何のキスですか……?」
「それが分からないのもバカ」
「そ、んなの……」
分かるわけないじゃないですか……っ。