クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
「勘違いしないでよ。こっちの方が安全ってだけで、アンタのことを好きでやってるわけじゃないから」
「ふ、ふへへぇ……」
ふわふわした感覚の中、好きな先輩の声が聞こえる。やっぱり夢を見てるみたい。
だけど私の背中や膝裏に回る先輩の手の温かさは本物で……
「先輩、好きです~」
「……あっそ」
内側にこもった熱は冷えることなく。
ずっと私はのぼせたまま。
その結果。
部屋に着くまで何度も何度も。
先輩に愛の告白をしちゃうのでした。
𑁍𓏸𓈒