ぴか★すき
うーん、と、大目くんが少し考えるような表情をする。

するといきなり、私のめがねに手をのばした。

ゆっくりと大目くんは私からめがねをはずす。
そのとき、私の頬に大目くんの手が触れた。


トクン…


それだけで、心臓は動きを早める。
それだけで、こんなにも頬があつい。


すべてがスローモーションに見える。
大目くんがゆっくりとめがねをかける。

それだけなのに…
なんでそんなに、かっこいいの?



「どうせこれも、ダテなんでしょ?」


なにか言葉にしてしまったら、また口が勝手に動いてしまいそうだったから、私は小さく頷いた。


…気持ちがあふれそうだったから、頷くだけにしたのに。

大目くんはさっきまで私の左手首を握っていた手を、私の左掌に移動させた。

…これじゃ、意味ないよ…。




——だってこんなにも、握られた手があつい。

私の少し前を歩く大目くんの背中から、目が離せない。

…その背中に抱きつきたい、と、

私の心が叫ぶ。——
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