ぴか★すき
そう言うと大目くんは、また少し考えるような顔をした。
今日の大目くんは、少しおかしい。
しょっちゅう上の空で、いつものポーカーフェイスの大目くんじゃない。
すると大目くんは、急に顔を赤くした。
「ごほっ」
「…大丈夫?大目くん、顔赤いよ?」
そう言うと、大目くんはさらに挙動不審になって。
目線をちらちら動かしながら、何かをごまかすようにしゃべる。
「そっ、んなこと、ない、よ。
ちょっと暖房効きすぎじゃない?この部屋。」
…あやしい。
そう思った私は、目の前に立つ大目くんを、じっと見つめた。
私も今日、ちょっとおかしいみたい。
いつもは緊張して少ししかしゃべれないのに、今日は結構すらすらとしゃべれる。
…メイクマジック?
「てゆうか、今の片山さん、朱里に、似てない?」
「そうかな?」
そう言われて鏡を見る。
なんとゆうか…やっぱりマンガの顔にはなれないけど…
「んー、そう言われれば髪型が…。」
「…やってみる?」