ぴか★すき
「こんな暗いとこで、
人通り少ないとこで、
片山さんの足触って、
何してんの?六哉。」
冷めていった体温が、どんどん上がってゆくよ。
あなたの声を聞くだけで。
「とっ…灯耶じゃん!
てっ、てゆうか、見ればわかるだろ、
付き合ってんだよ、俺たち!」
嘘。
嘘だよ、こいつの言葉は!
そうやって叫びたいのに、声が出ない。
私が自分の喉と悪戦苦闘してると、大目くんが私をちらっと盗み見た。
——なんの根拠も無いけど。
そのとき私は、「気持ちが通じた」って思ったんだ。
だって、目が合ったときの大目くんの瞳は、本当に、私だけを見ていたんだ。
私だけを見て
「大丈夫」って感じに
きらって
光ったんだ。
そして大目くんは、六哉の隙をついて私の右手を引っ張ると、
私の肩に手をまわし引き寄せた。
人通り少ないとこで、
片山さんの足触って、
何してんの?六哉。」
冷めていった体温が、どんどん上がってゆくよ。
あなたの声を聞くだけで。
「とっ…灯耶じゃん!
てっ、てゆうか、見ればわかるだろ、
付き合ってんだよ、俺たち!」
嘘。
嘘だよ、こいつの言葉は!
そうやって叫びたいのに、声が出ない。
私が自分の喉と悪戦苦闘してると、大目くんが私をちらっと盗み見た。
——なんの根拠も無いけど。
そのとき私は、「気持ちが通じた」って思ったんだ。
だって、目が合ったときの大目くんの瞳は、本当に、私だけを見ていたんだ。
私だけを見て
「大丈夫」って感じに
きらって
光ったんだ。
そして大目くんは、六哉の隙をついて私の右手を引っ張ると、
私の肩に手をまわし引き寄せた。