ぴか★すき
「…はぁっ!?」
私と六哉が目を丸くしたのは、たぶん同時。
でも声を出したのは六哉だけ。
ま…待って。
私たち…付き合ってたっけ……!?
「そんで俺たち、一緒に授業さぼる約束してんの。
だから六哉、じゃま。」
思わず胸がきゅうっとなった。
六哉に喰らいついて離れない大目くんの目線は、いつもより鋭い気がした。
右ななめ下の至近距離から見る大目くんの顔は、いつもより輝いている気がした。
私の肩にまわされた手は、いつもより力強い気がした。
そして大目くんは、ぽかんと口を開ける六哉を無視して、
私の肩に手をまわしたまま歩き出した。