ぴか★すき

学校についてから、もう一度携帯を確認した。
でもやっぱり、メールはなし。

…はあ。


僕はこんなにテンションが低いとゆうのに。
生徒たちの態度はいつもと変わらず。
僕が教室に着くまでに、何人に写メを撮られたんだろう?

なあんか、いらいらするなあ。


教室の自分の席に座り、まわりを見回す。

片山さんはやっぱりいない。
あと…
いつも僕にやたらくっついてくる六哉も、いない。


普通は、
「寝坊したのかな」とか考えるのが妥当なんだろう。

でもやっぱり僕は、うだうだするのが嫌いだから。
うだうだ待つよりは!と思って立ち上がった。





——…片山さんを見つけて、僕は何をするつもりだったのかな?

別に大した用事はなかったんだ。

ただ、「メール送ったんだけど」って言って、
片山さんが顔を赤くしながら「気付かなかった」って言うのを見て
安心したかっただけなんだ。

僕は何回も言うけど、うだうだするのが嫌いだから。

だからこのもやもやする気持ちを、さっさと晴らしたかった。


でも、今さらだけど。

なんで片山さんのことを考えるだけで、
こんなにももやもやするんだろう?…——


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