ぴか★すき
…てゆうか。
勢いで廊下まで出てきたはいいけど。
…見つける手がかり ねー。
どうしようかと思ったとき、ぱっと見でも何人か目に入る写メ隊(?)を見て、ふっと思いついた。
別に、悪いことする訳でもないんだし。
「芸能人」の立場 使っちゃっても…
いいよね?
…「あのさ」
適当に目についた写メ隊の子の1人に話しかけてみる。
その子は、片山さんと同じようにみるみるうちに頬を染めてゆく。
「は、はいぃっ!!?」
「片山梨柚って誰かわかる?」
「わっ、わかるってゆうか…同じクラスだけど……」
ん?
ってことは、俺とも同じクラス?
…ん〜、この子の顔おぼえてないや。
なんて思うけど、そんなことはもちろん言わない。
「片山さん、今日学校来てる?」
「あっ、ははははい!
ああああ、あっち行きましたっ!」
「そう。ありがと」
それだけ言って、僕はすぐそっちへ向かった。