ぴか★すき
さっきの子が教えてくれた方に向かうと、そこは暗くてじめじめした渡り廊下だった。
こんな廊下使う人いるのかなって思うほど人通りは少なくて、
今まで僕が1度も使ったことのない(とゆうか存在も知らなかった)場所。
本当なら、使わなくてすむなら、
こんな廊下、卒業するまで歩きたくなかったんだけど。
今はそんなこと言ってられない。
今はただ、心配で、悪い予感にどきどきする。
——勘違いであってほしい。
てゆうか、勘違いだよ、確実に。
…「今 片山さんは六哉と一緒にいるんじゃないか」なんて……
笑えない冗談だよ、俺。
そんなことを考えながら、廊下を左にまがる。
…そこに、
六哉と片山さんはいた。