ぴか★すき

さっきの子が教えてくれた方に向かうと、そこは暗くてじめじめした渡り廊下だった。
こんな廊下使う人いるのかなって思うほど人通りは少なくて、
今まで僕が1度も使ったことのない(とゆうか存在も知らなかった)場所。

本当なら、使わなくてすむなら、
こんな廊下、卒業するまで歩きたくなかったんだけど。

今はそんなこと言ってられない。


今はただ、心配で、悪い予感にどきどきする。


——勘違いであってほしい。
てゆうか、勘違いだよ、確実に。

…「今 片山さんは六哉と一緒にいるんじゃないか」なんて……

笑えない冗談だよ、俺。




そんなことを考えながら、廊下を左にまがる。


…そこに、



六哉と片山さんはいた。




< 125 / 180 >

この作品をシェア

pagetop