ぴか★すき
…でも。

これ以上片山さんに意地悪ができない気弱な僕。



「ううん、違うよ。
それ、さっきの女の人がついた嘘なんだ。
冗談だったんだよ」



俺…
こんなに優しくしゃべったの、初めてかも。



『ほんとに!?

なんだあ…
もう私 泣きそうに……。
…あっ、違う!
いや、なってないよ!』



片山さんの慌てた声に、くすっと笑ってしまう。


今目の前に片山さんがいなくてよかった。
だって俺 今、嬉しすぎで顔あつい。
こんな にやけてる上に真っ赤な顔、見られなくてよかった。




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