ぴか★すき
「それが こたえだって、思っていいんだよね?」



梨柚を軽く腕の中から離す。

こんどこそ、表情を見ながら聞きたかったから。



「…ううん、だめ。
もっかい言ってくれたら、ちゃんと返事する」



意地悪なのは、僕だけじゃないらしい。
でも今なら、
どんな梨柚の望みだって叶えられる気がする。



「今なら、凪月の気持ちわかるな」

「え?」



そんな潤んだ目で、見ないでよ。
今だって充分、どきどきしてるんだ。

照れ隠しのために、梨柚の頭を引き寄せた。




「梨柚の隣を、歩きたい。
梨柚の隣には、いつだって俺がいたいんだ。

「守りたい」じゃ、ねえんだよ。
ただ、ふたりで一緒にいれば、立ち向かわなきゃいけないことなんて、ない気がする。


とりあえずふたりでいれば、大丈夫な気がする」



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