ぴか★すき
僕がその言葉を無視して改札に向かおうとすると、
男は引き止めるように続けた。



『モデルをやってみないか?

あの、郷田零斗がモデルをやってた雑誌のモデルだ。


君ならすぐに売れると思うよ。


いや、絶対に売れる。

僕が約束するから、もしご両親が納得してくれたら、
この電話番号に電話してくれないかな。

いつでもいいから。』



そう言って男は
僕に名刺を渡した。


ちょうどそのとき、

その男の横にいた小柄な男が『矢口さん、時間が…』と言ったので、
「矢口さん」は早々と去って行った。


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