ぴか★すき
「前から、梨柚が話を描いてるところ、見たかったんだ!

梨柚がキャラのどんな表情に気をつけて描いてるか、とか分かれば、演技の材料にもなるし!」




…あ〜…なるほど……。
そうゆうことか。

さっきの灯耶の輝いた顔も、仕事に真面目な灯耶の日頃の行動を思い出せば納得がいく。




「もちろん、仕事中は『梨陽先生』として接するし、俺はマンガ描いてる様子をチラチラ盗み見れればいいから!

梨柚が仕事してる間は台本おぼえたりしとくから、邪魔もしないよ!?」




灯耶は、私の目を真っ直ぐ見ながら、必死で言う。
そんな灯耶をみて、私のプロ魂はぐらぐらと揺れる。



「そ…それなら……。」

「本当にっ!?
梨柚、ありがとう!」




そう言うと灯耶は、私をガバッと抱きしめた。



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