ぴか★すき
「…家、ここ。
送ってくれてありがとうございました」


つないだ手は離さないまま、私は深々と頭を下げる。

離れたくないって、モロに表情に出てしまった顔を隠すように。


「い〜え。
それじゃ、また明日の事メールするから」


そう言って灯耶はにこっと笑う。

…灯耶ってば。
絶対、キャラ変わってる。
……かっこいいだけじゃないなんて、困るよ、ほんと。


…でも、ふと気付く。


「……あの〜…」

「はい?」

「…手……」


さっきは「それじゃ」と言ったくせに、灯耶が手を離そうとしないから、私だって離せない。

そんな感じで、私たちの手はまだつながれたままだった。



「そりゃ、そうだよ。離さないよ、まだ」


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