ぴか★すき
――…―――
「…ほ〜う。スカウトされたんか。
これで何回目?」
「そんなの数えてないよ、
でもとりあえず2回は越えてる」
「お前〜…
あいかわらず自分のことにも無関心だなあ」
そう言って零斗さんはははっと笑った。
テレビに写る零斗さんとは
違う笑顔。
違う雰囲気。
僕は零斗さんが藍耶に向かって言うあま〜い言葉、
ひとつひとつが理解できない。
その言葉の意味も、そんなことを言いたくなる気持ちも。
それでも僕は零斗さんを尊敬している。
俳優としてのすごさに対してでもある、
けど、なにか他に…
…零斗さんの心、端から端まで全部見たとしても、
たぶん僕は零斗さんを嫌いにならないと思う。
とゆうか、
嫌いになれる部分を零斗さんは持っていない、と思う。
…そんなところ、かなあ。