ぴか★すき
言われるまま、僕は立ち上がる。


「…いいなぁお前。
俺がそんくらいの時はそんなに背ぇ高くなかったし、
スカウトなんてもってのほかだったぞ」


ふーん。
零斗さんにも、そんな時期があったんだ、と、僕はつぶやきながら座る。



そして急に思い出す。


急に財布をごそごそあさりはじめた僕に、
零斗さんはなんだなんだという視線を向ける。



「…あった」



僕は零斗さんに、
今日もらった名刺を突きつけた。

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