ぴか★すき
「零斗さん、
矢口さんって知ってる?」


目線を僕から名刺に移した零斗さんは、名刺を見て、
目を見開いた。


「やっ!や、や、や…
矢口さん!?
矢口真守さん!?」

「へー、この漢字
「まもる」って読むんだー。
俺これ読めなくててっきり「ままも」かと…」


なんてのんきに言っている僕に、
零斗さんはすばやくつっこみを入れた。



「いやいやっ!
そんなこと言ってる場合じゃねーから!

灯耶、まじで知らねーの!?
あの矢口真守だよ!!?」



黙って首を振る僕に、ふーっとため息をついて、
零斗さんは目の色を変えて話し出した。



「お前、男じゃねえよ。
日本男児の恥っ!!

…あのな、矢口さんは、
日本の男をかっこよくした伝説のモデルだよ!

ついでに言うと、


唯一俺を認めてくれなかった人」


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