ぴか★すき


そのまま学校に行き、教室に入った私の目に、1番に飛びこんで来たのは、
案の定大勢の生徒に囲まれている大目くん。



大勢の生徒の中でも、やっぱりあのオーラは消えない。

私から見ると、
じゃがいもに囲まれている白鳥(?)に見える。



そのとき急に、あの表紙を思い出した。

あの大目くんの目は、思い出すだけでまた私の心臓をどくどくと動かす。

それは、お祭りのように騒ぐ生徒の声もかき消すほどに、
うるさい。




……だめだめだめっ!

こんな、心臓ごときに負けちゃだめ!

…と、なぜか対抗心が燃え出した私は、キッと大目くんを睨んだ。





…って……

……なんか………

変な感じ……

もしかして今………

目ぇ合ってる…?





生の、本物の大目くんの目は、
あの表紙なんか全然比べ物にならないくらい、
私の心臓をうるさくした。

なんだか、この世界に私と大目くんしかいないような感覚になる。







……ってゆうか大目くん…

こっちに近づいてきてない……!!??
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