ぴか★すき

《ふたり傘の下で》ってゆうのは、

私が今描いてるマンガの前に描いていた話。



私は、社長をはじめ、会社の人達に握手を求められ、
流されるまま握り返してゆく。


｢これっ！企画書っ！｣



満面の笑みを浮かべる佐々木さんに差し出されたのは、
《ふたり傘の下で》と
大きく書かれた、ﾊﾟﾝﾌﾚｯﾄのような物。


｢今から関係者の人達が、挨拶にくる予定になってるから☆｣



佐々木さんの言葉を聞きながら、
そのﾊﾟﾝﾌﾚｯﾄのような物をぺらぺらとめくりながら見ていると、
撮影の予定や監督などが書いてあって、
｢本当にドラマになるんだ｣と思えた。



私…ここまで来たんだ……！



思わず目の奥がジーンとなる。




｢佐々木さん……っ！｣

｢梨柚ちゃ〜んっ！｣



女２人、抱き合おうと両手を広げた瞬間、


｢失礼します｣


がちゃりと開いたドア。






｢大目っ…くん……っ!!??｣