ぴか★すき
伏せていた目を前に向けると、
そこには大目くんの親指と、
あの笑顔があった。
「俺、頑張るから」
遠くでチャイムが聞こえる。
思わずチャイムに、
「うるさい!」と怒鳴りたくなる。
この、消えてしまいそうな大目くんの声を聞きたい。
全部、全部 聞いて、私の中に真空パックして残しておきたい。
そう思うほど、
大目くんの声は細く、
透き通って、
私の心を貫いた。
「初めて、俺の目見ながら話してくれて、
ありがとね」
そう言うと大目くんは、
私の頭をぽんぽんと優しくなでた。
——授業は始まっているのに、
私たちは全然あせっていなくて。
いつものようにうるさい心臓は、
この時は心地よい子守唄のように聞こえた。
いつもより優しい顔の大目くんは——
———私の中のなにかを変えた。
そこには大目くんの親指と、
あの笑顔があった。
「俺、頑張るから」
遠くでチャイムが聞こえる。
思わずチャイムに、
「うるさい!」と怒鳴りたくなる。
この、消えてしまいそうな大目くんの声を聞きたい。
全部、全部 聞いて、私の中に真空パックして残しておきたい。
そう思うほど、
大目くんの声は細く、
透き通って、
私の心を貫いた。
「初めて、俺の目見ながら話してくれて、
ありがとね」
そう言うと大目くんは、
私の頭をぽんぽんと優しくなでた。
——授業は始まっているのに、
私たちは全然あせっていなくて。
いつものようにうるさい心臓は、
この時は心地よい子守唄のように聞こえた。
いつもより優しい顔の大目くんは——
———私の中のなにかを変えた。