ぴか★すき
なにかしゃべっている佐々木さんの言葉は、
私の耳を右から左へ通り抜ける。






………いやいや、まさか。

マンガじゃあるまいし、
そんなこと………

なんて思いながらも、
私はそのデスクに引き寄せられる。

佐々木さんはそんな私を不思議そうな目で見ている。





写真だと思った物は、
雑誌の表紙で、

見覚えがあると思った顔は、
「見覚えがある」どころじゃない、

毎日私の頭の中に
浮かんでは消える———



——大目くんだった。




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