ぴか★すき


次の日から、毎朝、大目くんからメールが届くようになった。

内容は、1行にも満たないもの。


【おはよう】とか【仕事行ってきます】とか。
それでも、朝、携帯が鳴るたび私の体はびくっと動く。



好きな人なんてつくらないって、決めたのに。
佐々木さんにあんな顔させないって、決めたのに。

——中2のあの日を思い出さないって、決めたのに。


それでも、私はそのメールを無視することができなかった。

学校で勉強している間でも、マンガのペン入れをしている間でも、いつも心の片隅にはメールのことがあって。

もう返事かえさないって決意しても、その決意は12時間後には破れてた。



——…そしてある日、気付いてしまった。



< 85 / 180 >

この作品をシェア

pagetop