ぴか★すき
「もお〜梨柚ちゃん さっきからため息つきすぎ〜!
どうしたのー?
あたしまでテンション下がっちゃうよ〜」

「すみません…」


私は靴を脱ぎ、ソファの上で体操座りをして
また黙り込んだ。


…大丈夫だよ。
寂しい想いなんて、今までたくさんしてきたんだ。
今回のことなんて、すっごい小ちゃいことだよ……


そうやって心の中で自分に言い聞かせたとき、
佐々木さんの携帯が鳴った。

そして佐々木さんはその電話に出てから、


「えっ!?」


と声を出した。
そして、私の方をちらっと見た。


なにか、あったのかな?


…そう思った瞬間、佐々木さんの口から出た言葉は、

私が少しも予想していなかった名前だった。



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