ぴか★すき
「灯耶くん!?
どど、ど、どうしたんですかっ、急にっ」
…ん?
い、今…
「灯耶くん」って、言ったような…?
「うぇっ!?!?」
思わず出た声を必死に手でおさえながら、私は思いっきり首を横に振った。
すると佐々木さんは、なんとかわかってくれたようで、
冷や汗をだらだら流しながら会話に戻った。
「あ〜、梨柚…ごほっ、梨陽先生は…
ちょっと〜……」
すると、
「なにかあったんですか!?
いるんなら代わってください!!」
と言う大目くんの声が佐々木さんの携帯から漏れて聞こえた。
大目くんの声が私の耳に届くと同時に、
私の心臓は跳ね上がる。
…だめじゃん、私。
気持ちを止めるためにメールを無視したのに…
全然、意味、ないよ……
「…無理、です。
出られません……
出られないって、言ってください……」