あの子と私
「真雪ちゃん、じゃあ」
「うん」
昼休憩になり、私はお弁当を持ってヨシ達の所へと向かう。
どれくらい振りだろう?
又、前みたいにヨシ達と一緒に居る時間が増えるかな。
二人の所に着くと私は言う。
「久し振りだね。一緒に食べるの」
するとヨシは言ったん視線を違う所に向けると、真顔で言った。
「うん。…福原さんは?」
え?真雪ちゃん……?
少し胸がドキンとする。
真雪ちゃんも一緒なの……?
だって、真雪ちゃんも一緒だなんて聞いてない。
「アリス…?」
『真雪ちゃんは星野さん達と食べるから』なんて言ったら、意地悪してるって思われるかもしれない。
「あ、うん。ちゃんと伝わってなかったみたいだから、呼んで来るね」
「うん」
真雪の方に向かうと、楽しそうに笑っている真雪の姿が目の中に飛び込んで来た。
その笑顔が又、私の思いを強くする。
でも…言わなきゃ
でもヨシが呼んでるなんて絶対に言いたくないんだ。
「真雪ちゃん」
「…ん?」
「トモが真雪ちゃんも一緒にご飯食べようって」
「いいなー」