あの子と私
「私はね…あの女の娘だけは許せないのよ…!!」

「…何で…そんなに」


私が小さな声で母親に尋ねると、母親は又狂った様な声で怒鳴りつける。


「貴女は余計な事は聞かなくていいのよっ!!いい?絶対によ?!絶対にあの子には負けたらダメよ…!!」

「…はい」


母親は息を荒くして部屋を出て行き、母親の足音が部屋から離れていく。


ドクンドクン


私の胸の音が大きく聞こえた。

私は思わず、シャーペンの先を手の甲に突き刺した。


血が流れる


真雪ちゃんの事は好きじゃない


けど


ウンザリだ……。





私は毎日ひたすら勉強を頑張り、試験も無事終わった。


いつもより手応えがあったから、きっと大丈夫だ。


そして試験最後の日が終わると、ヨシの言葉通り四人で街へと向かう。


試験は無事終わったし、久し振りにヨシ達と出掛けられるのが何より嬉しい。

四人で電車に乗り、繁華街のある駅で降りるとヨシが言った。


「何処に行こうか?福原さんの転校歓迎会だから、福原さん行きたい所ある?」

「マック!」


真雪の返事にヨシはキョトンとした顔をして聞いた。


「マックでいいの?」

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