あの子と私
すると真雪は凄く嬉しそうな笑顔で言った。


「うん!私、まだみんなの事知らないから色々話したいなって」

「じゃあ、マック行こうぜ」

「やったぁ!」

「福原さんってもっと凄い所に行きたがると思ってたよ」

「凄い所って?」

「ディズニーとかショッピングとか」


何か


ヨシと真雪ちゃんが二人で盛り上がってて、入れない。


「えー、そんな事ないよ?」

「見た目より気さくなんだね」

「見た目も気さくだよ」


真雪の眩しいくらいの笑顔を見たくなくて、目が合いそうになった瞬間、目を反らす。

私もあんな風に話せたらいいのに……。

マックに着き、メニューを選ぶとヨシがトレーを持って行き、席に座る。


「テスト、どうだった?」

「えー、出来なかったよ。みんなはどうだった?」

「余り…」


少しぎこちない空気を、真雪が明るい笑顔で変えていく。

四人の空気が少し和んで来た時、ヨシが聞いた。


「来年三年じゃん?卒業したらどうする?」

「俺は専門学校だな」

「何の?」

「まだ秘密」

「何だよー。じゃあアリスは?」


私…?
私は勿論


「大学」

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