あの子と私
「そうじゃない？二人ともって言ってたから」

「そっか」


そんな事より、早くテストを見せたい。

今迄の中でも良い出来だったんだ。


更に真雪ちゃんの悪い点数もあるから、私の頑張りはもっと認められるかもしれない。


そして居間に着くと母親は言った。


「さぁ二人とも座って、テストを出してちょうだい」


私は母親のその言葉を聞いて、すぐに鞄の中からテストを取り出し、テーブルの上にテストを出すと、ニッコリと笑う。


続いて真雪はションボリした顔をして、ゆっくりとテストを並べる。

すると母親は私と真雪のテストの点数を見比べ、目をキラキラさせて嬉しそうに言った。


「アリス。これなら大丈夫。お父さん喜ぶわ！最近元気が無かったけど、この点数を見れば絶対に喜ぶわ」

「うん！」


良かった！
お母さんがこんなに喜んで、褒めてくれた。


いつもより頑張って良かった…。


「じゃあ私はご馳走を作るから、二人とも今日はゆっくり休みなさい。あっ、テストはそのまま置いておくのよ？お父さんに見せなきゃいけないから」


母親は機嫌良くキッチンに向かい、私と真雪は一緒にそれぞれの部屋に向かう。


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