あの子と私
翌朝、起きると顔を洗い、コンタクトを入れる。


昨日より少しだけ早く、入れられたような気がした。


そして鏡を見ながら髪の毛を梳かしていると、部屋をノックする音が聞こえる。


……真雪ちゃん?

何だか凄く、不愉快になる。


「…はい」

「真雪だけど、開けてもいい?」

「…うん」


真雪は部屋に入ると私を見て、目をキラキラさせながら、笑顔で言う。


「今日もコンタクトにしたんだね!」


私は真雪の笑顔を見ながら思った。


何で私がこんな態度なのに、笑顔でいられるんだろう?


私は黙ったままで、それでも真雪は楽しそうに話し続ける。


「明日から冬休みだよー。いっぱい遊びに行こうね」

「私…勉強があるから」


私がそう冷たく言っても、真雪は表情を変えない。


「そっか。ねぇ、そろそろ行こ?」


昨日あんな事があったのに、何で変わらないんだろう?


私が真雪の顔をジッと見ると、真雪は笑顔のまま私を見る。


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