あの子と私
そう思った時、心臓がバクバクして身体が少し震えた。
さっき付き合わないって私に言い切った真雪が、私の前でその言葉とは反対の行動を取るとは思えない。
三人の楽しそうな話声を遮って、私は言った。
「少し寝てもいい?」
三人の視線は私に集まって、私の体調が悪くない事を知っているトモ以外は、心配そうな顔をする。
「ごめん。煩かったよな?」
「アリスちゃん…せっかくだけど帰ろうか?」
「いい!少し眠れば平気だし、大丈夫だから」
私は真雪の言葉を必死に拒否した。
ここで帰ってしまったら意味が無い。
ここで…ここでヨシが振られる所を見守らなければ……。
私が居ない所でヨシが真雪に告白をしてしまったら、真雪がヨシとこっそり付き合ってしまうかもしれない。
「じゃあ、アリスちゃんが少し眠って目を覚ましたら帰ろうか?」
「…うん。そうしてくれる?ごめんね。ヨシ」
「気にすんなよ。うちは構わないから」
「ありがとう。少し眠るね…」
私はそう言って三人に背を向けると、ヨシの匂いがする布団に顔を埋めた。
これでトモが席を外せば、ヨシはきっと真雪に告白をする。
真雪に振られる事も知らないで
さっき付き合わないって私に言い切った真雪が、私の前でその言葉とは反対の行動を取るとは思えない。
三人の楽しそうな話声を遮って、私は言った。
「少し寝てもいい?」
三人の視線は私に集まって、私の体調が悪くない事を知っているトモ以外は、心配そうな顔をする。
「ごめん。煩かったよな?」
「アリスちゃん…せっかくだけど帰ろうか?」
「いい!少し眠れば平気だし、大丈夫だから」
私は真雪の言葉を必死に拒否した。
ここで帰ってしまったら意味が無い。
ここで…ここでヨシが振られる所を見守らなければ……。
私が居ない所でヨシが真雪に告白をしてしまったら、真雪がヨシとこっそり付き合ってしまうかもしれない。
「じゃあ、アリスちゃんが少し眠って目を覚ましたら帰ろうか?」
「…うん。そうしてくれる?ごめんね。ヨシ」
「気にすんなよ。うちは構わないから」
「ありがとう。少し眠るね…」
私はそう言って三人に背を向けると、ヨシの匂いがする布団に顔を埋めた。
これでトモが席を外せば、ヨシはきっと真雪に告白をする。
真雪に振られる事も知らないで