あの子と私
そして砕いた睡眠促進剤を机の引き出しの中にソッとしまうと、ボールペンを手に取り、計画を立てる。

どうやるか…何度も何度も頭の中で思い描き、それをノートに書いた。


決行は早い方がいい。


早く真雪の正体を知りたいんだ。


父親の部屋に入っても、何も分からないかもしれない。


でも

入らなければいけない。


本能がそう言ってる気がした。


明日、父親を気分良くさせて実行しよう。

私は真雪の部屋に行き、ドアをノックする。


「はい」

「アリスだけど入っていい?」

「あ、うん!」


真雪の声が聞こえ、私は部屋の中に入る。


「ねぇ、アリスちゃん。冬休みって暇だよね。今度デパートとか行かない?」


そんな事、どうでもいい。


「勉強があるから…」

「そうだよね…」


真雪は少し残念そうな顔をする。

私はそれを気にせず、真雪に言った。


「真雪ちゃん、私考えたんだけど、今日はお母さんが晩御飯を作ってくれてるけど、明日は一緒に作って、お父さんをビックリさせない?」


私がそう言うと真雪は目をキラキラさせて言った。


「賛成!私、凄くお世話になってるから何かしたかったの」

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