あの子と私
ドクンドクン


胸の音が聞こえる……。


どういう事?


”愛華”っていう女の人が真雪のお母さんで


真雪のお父さんは……お父さんって事……?


嘘だ……。


でも手紙にはそう書いてある。


それに


もしそれが本当なら


お父さんが真雪に異常に優しいのも


お母さんが真雪に異常に酷い態度なのも


納得出来る……。


心臓の音が鳴り止まない。


こんな事を知って


冷静になんていられる訳がない。


私は見てはいけない物を見てしまった


早くこの部屋から出なきゃ…


元のように封筒に手紙を入れ、引き出しの中に入れる。

その瞬間、まだ新しそうな手紙のような物が見えたけど、私はそれを無視して引き出しを閉めた。


早く出て、この部屋の鍵を返さないといけない。


私があの手紙の存在を知ってしまった事を知られたら?


なんだか分からない恐怖心に襲われ、私は部屋の電気を消して部屋を出て鍵を閉めると、又足音を立てないように急いで、寝ている父親の居る食卓へ行く。


まだ寝てる……。


お父さんは、私だけのお父さんじゃなかったの?


鍵を又父親のポケットの中に戻すと、自分の部屋に戻った。










































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